訳者魂

【シオドア・スタージョン/海を失った男】
まず、意味がハッキリとわからない。
文章がいちいち難しい。
でもいちいち説明なんかしてない。
全部謎めいている。

有り得ないことがこの本中では当たり前に有り得ている。

というかんじで苦戦しております。
難しいけど哲学めいているような・・・なんなんだ。
想像の域を超えていてとても追いつかない感じとでも言おうかしら。
人間が普段、文字にするには難しいような曖昧に感じていること全てを文章にできちゃう人。
だと思った。(専門学的な文章で、だけど)
説明はしないけどでも説明できる人。
シオドア・スタージョン恐るべし。
なにより、翻訳した若島正さんと今本渉さんがすごいっす。
【バリー・ユアグロー/一人の男が飛行機から飛び降りる】
これもまぁ言ってしまえば、イッちゃってる系(失礼)。
だってわけがわからない。
本の表紙からわけわからん。
男がバイオリンを魚で弾いている(弾けているのか?)というなんとも斬新な絵面。
言うてもこういうの大好きなんだけども。
こういうのは説明してしまったら終わりなんだな、きっと。



シオドア・スタージョンは前々から書店で気になっていた一冊。
B・ユアグローは、先日ブログでも紹介した岸本佐知子さんの気になる部分という本中で紹介されていて
面白そうだと思って探した一冊。
岸本佐知子さんも翻訳家で、訳本のニコルソン・ベイカーの中二階という本も読んでみたい。

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