懲りない飽きない


手の込んだミステリーとかみたいに、
書くにあたって専門知識が要ったり衝撃の結末に導いたりする技術も凄いと思う。
でも【また会う日まで】みたいに、なんでもない日常をサラッと書けるのもこれまた凄いと思う。
意外な展開があるわけでもない。
目立って誰かと誰かがどーのこーのとかいうわけでもない。
過去を無駄に蔑んだり未来に希望を見出したりするわけでもない。
ただ日々、周囲との人間関係の中でどう思うとかそういうことだけ。
それなのに読んでいるこっちにも何かが確実に伝わってくる。
こういうの書ける人、本当に羨ましいなあ。


あぁ、遂に読んでしまった【東京タワー】。
最初は、島田洋七が自分の婆さんで荒稼ぎした作品とリンクしてしまってうまく読めなかった。
だけど【ボク(リリーさん)】が成人してからはうまく読めたし面白かった。
夜中ベットインして読み耽っていたら手に汗握るで、止められなくなってしまった。
そしたら・・・・・・・・・オカンとボクとオトンが・・・。
オカンとボクとオトンが!
っ・・・!
気づいたらもうあたしが【ボク】とリンクしてボロボロになって涙垂れ流していた。
不謹慎だけど、あたしが早死にする(したい)と思う理由がこれを読んで改めてわかった気がする。
それは自分が人の死によって悲しい思いをしたくないから。
だと思う。
いつか必ずやってくる身内の友人の“その時”を迎えるのが【ボク】みたくとても怖い。
でも親よりも先に死ぬのは一番の親不孝だとも言う。
あたしは生きなければいけない、けいちゃんの分まで、新しく生まれてくる家族の為にも。

それにしても
涙で濡れた夜を素晴らしく演出してくれたこの本をたったの¥105で買ってしまった自分を卑下したい。
そもそもこの本ブックオフに売った奴を今すぐどうにかしてやりたい。
いや待てよ、どっちもどっちか、ははは。


懲りずに焼肉を食す。
懲りずに白米2杯ブチ込む。
その後ケーキなんか食べるもんだからいっそのこと巨漢目指したくなったわよ。

というか今更だけど、こんなブログ誰が読むんだ。
いいや、生きた証の端っこの方でもこうやって本音で残していたら何か良い事あるかもしれない。

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